良いデザインの条件
GOOD DESIGN
「良いデザイン」の条件とは?
デザイナーへの正しい発注方法
センスが良く、美しいデザインを「良いデザイン」だと誤解していませんか?
「良いデザイン」とは何か、また、その判断材料について知ることで、デザインの効果を正しく引き出しましょう。
「良いデザイン」、「悪いデザイン」とは?
すべてのデザインには目的があります。
どんなにセンスが良く綺麗にまとまったデザインでも、ターゲットが行動を起こさなければ、それは「良いデザイン」とは言えません。
「良いデザイン」とは、センスや好みだけで語られるものではなく、ターゲットの心を動かし、狙い通りの認知、行動を得られるデザインでなければなりません。
良いデザインを発注するには?
デザインを発注する際に重要なのは、「デザインの目的・ゴールの明確化と共有」と「具体的な指示」です。
1
目的・ゴールの明確化と共有
発注者は事前に、「誰に」、「何を伝え」、「どんな行動を起こしてもらう」ためのデザインなのか、デザインの目的とゴールを具体的に言語化し、デザイナーと共有する必要があります。
2
抽象的な表現を避ける
デザイナーへの発注時にもっとも注意すべき点は、「かっこいい」「おもしろい」などの抽象表現を避けるということです。参考にしたいデザインと、ターゲットに与えたいイメージを資料で共有し、明確な指示を心がけましょう。
良いデザインの条件
「人の心を動かし、行動させる」デザインとは、具体的にどのような条件をクリアしているのでしょうか。
デザインの判断に悩んだら、以下の基準を参考にしてみましょう。
1
見る人の
気持ちに沿った
導線になっている
商品やオフ率のわかりにくいセール広告では、集客効果が期待できません。ターゲットをその先の行動(=ゴール)へと向かわせるためには、必要な情報が欲しい順番で得られる、ストレスのない導線設計が必要です。
2
適切な配色・
フォントが
選ばれている
ターゲット、目的、媒体にマッチした配色やフォントが選ばれているかは、「良いデザイン」の判断基準のひとつになります。
一般的に、シニアに向けた商品広告であれば、視認性の高い配色、落ち着いたフォントが必要になるでしょう。
3
時代性を
考慮している
ジェンダーや生き方の価値観が大きく変化している現代では、「女性向け」「ママ向け」「シニア向け」と言ったターゲットへのアプローチが、10〜20年前とは様変わりしています。こうした時代の変化を察知し、今存在しているニーズを的確に捉えなければ、ターゲットの心を動かすデザインはなし得ません。
デザイン思考と言語力を鍛える本7選
「良いデザイン」を発注するためには、デザインの目的・ゴール・手段を設計できる論理的な思考力と言語力が必要です。
ノンデザイナーが、デザインにおける基本的な思考力・言語力を鍛えられるおすすめのデザイン教本をご紹介します。
1
簡単だけど、すごく良くなる77のルール デザイン力の基本(2019)
デザイナーの思考プロセスとともに、「BEFORE→AFTER」の改善例をわかりやすく解説しています。
2
これならわかる! 人を動かすデザイン22の法則(2020)
豊富な図解で、ノンデザイナーにもわかりやすくデザイン例の「伝える工夫」を紐解きます。
3
どうする?デザイン クライアントとのやりとりでよくわかる!
デザインの決め方、伝え方(2021)
デザイン制作のプロセスを、デザイナーと発注社のやりとりから俯瞰できるデザイン本。上手なデザインの発注に役立ちます。
4
デザインの基本ノート
仕事で使えるセンスと技術が一冊で身につく本 (2018)
デザインのプロセスからプレゼン方法、デザイナーの心構えなど、デザイナーの思考と仕事術が学べる一冊です。
5
伝わるデザインの授業 一生使える8つの力が身につく(2020)
デザインの「伝える力」が8つのステップで鍛えられる一冊です。デザインの思考プロセスやロジックがしっかり言語化されています。
6
もっとクイズで学ぶデザイン・レイアウトの基本(2015)
クイズ形式でデザインを言語化することで、デザインを論理的に設計する力が鍛えられる一冊です。
7
デザイン入門教室【特別講義】確かな力を身に付けられる
〜学び、考え、作る授業〜(2015)
ノンデザイナーの資料作成や企画書作成にも役立つデザインの基礎を学びながら、デザイン思考を身につけます。