ブランディング
BRANDING
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ブランドとブランディング
自社の製品やサービスを他社と識別するためのもの...それがブランドの定義と言われています。
一般的に同じカテゴリーの中で、高級、高品質、独自性、地域性、 個性的など、ユーザーが他社と明確に区別でき、替えのきかない高い付加価値をもった製品やサービスがブランドと呼ばれ、ブランドは企業の資産ともなるさまざまな価値を生み出す大切な役割を担っています。
ブランドは、名称・ロゴ・スローガン・キャラクター・デザインなど、複数の要素から成り立っていて、この自社の製品やサービスをブランドとして差別化し、価値あるものにに育て、維持していく活動をブランディングと呼んでいます。
ユーザーのニーズや価値観が多様化し、速いスピードでマーケットも変化していく現在、ブランディングの重要性はさらに高まっています。
ブランディングにおいて大切なことは、自社の製品やサービスをポジティブで魅力あふれる価値あるものとして、すべてのユーザーに共通してイメージさせ認識させることです。
しっかりとしたコンセプトのもと、ターゲット層に届く独自性ある製品やサービスを提供するということに加えて、デザインも大きなウエイトを占める要素です。
知らない商品でも素敵なデザインやパッケージだと、つい手にとってみたくなるといったように、優れたデザインはユーザーとの有力な接点となりえます。
ユーザーが瞬時に自社の製品やサービスを見分けられるように、その価値を視覚的なイメージでデザインに落とし込み明確に言語化しておくこと、ブランディングデザインを構築することは、効果的なブランディングにおいて欠かせないものとなっています。
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ブランディングデザイン
ブランディングデザインが適用される具体的なアイテムは、ロゴや商品、商品パッケージはもちろん、店舗空間や広告、Web、動画、SNS、パンフレット、チラシ 、会社案内、さらには名刺、封筒といったものまで多岐にわたっています。
企業や製品、サービスとユーザーとの接点として、その認知度や印象に深く関係するブランディングデザインは、コーポレート・アイデンティティ(CI)やビジュアル・アイデンティティ(VI)といったことを考える上でもとても重要な戦略です。
ブランディングデザインを構築するにあたって重要なのは、単にカッコ良い、おしゃれなイメージといった短絡的なデザインではなく、そのデザインが企業や製品、サービスといったブランドのコンセプトや価値観がターゲット層に伝わるように表現できているかということです。
いくら優れたコンセプトの製品やサービスであっても、デザインがマッチしていなくてはユーザーとの接点を失ってしまいます。
ユーザーの視覚に直接訴えるブランディングデザインは、文章や言語による説明よりも、企業や製品、サービスの情報を年齢や知識レベルにとらわれない形で、より早く伝えることが可能です。まずは明確なブランドコンセプトを設定し、それを伝えるために最適な視覚的デザインを考えなくてはなりません。
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ブランドエクイティ
ブランドエクイティとは、企業にとって不動産や有価証券などと同様に、ブランドを資産と考えるという概念で、そのブランドの信頼感や知名度を表す重要な評価基準になっています。
ブランドエクイティは名前の認知、知覚品質、ブランド・ロイヤルティ、ブランド連想、他の所有権のあるブランド資産といった5つから構成されています。
名前の認知
ブランドの認知度を表します。未知のブランドと比較して、既知のブランドはその安心感から、選択される可能性が高くなります。
知覚品質
ユーザーが考えるそのブランドの品質を表します。純然たる性能だけではなく信頼性やイメージといった感覚的なものも含まれます。
ブランド・ロイヤルティ
ブランドに対するユーザーの愛着度、忠誠度を表します。このロイヤルティが高くなると、選択率やリピート率が上がります。
ブランド連想
高級、信頼感、先進的といったブランド名から連想するイメージを表します。このイメージが曖昧だと選択率が低くなる傾向がみられます。
他の所有権のあるブランド資産
特許、商標権など、ブランドが有している知的所有権を表します。
市場において優位性を保つことに繋がります。
この5つの要素を意識しブランドエクイティを高めること、すなわちブランドの資産的価値を高めていくことはユーザーに安心感や満足度、優越感といったポジティブなメリットを与えると同時に、企業にとっても他社との差別化や顧客満足度のアップ、新規顧客の獲得につながり、企業活動において経営の安定や成長に大きく関わってくる要因となります。